So-net無料ブログ作成
検索選択
近世ヨーロッパ ブログトップ

子供のためのシェイクスピア『オセロー』 [近世ヨーロッパ]

本日グランシップ静岡で開演された「子供のためのシェイクスピア『オセロー』」を観てまいりました。

『オセロー』は簡単に言うと、「嫉妬という怪物」にとりつかれた人々の物語です。嫉妬によって愛するものを手にかけてしまうという結末が待っています。

『オセロー」がそもそも子供向けの作品でないようにも思われますが、それはこの際置いておきましょう。子供のころからシェイクスピアに触れておくことは意義のあることですし、子供ではない人にとっても意義のあることです。

とても強烈な作品で、イアーゴーという人が、オセロー将軍を傀儡して、殺人にまで歩ませた男なのですが、「真の悪役」というべき存在でしたし(しかし、嫉妬は我々の中にもあるかもしれない)、そのほかの人物もそれぞれに個性的なのですが、いずれも運命に支配される人間であって、おもわず観客の力で運命を変えなければ、と思ってしまうほど引き込まれました(1)。

舞台はシンプルなのですが、音の効果などもあり、海や寝室など違和感なくステージ上に再現されるところもすごかった。

調べてみたところ、これまで『ジュリアス・シーザー』や『ロミオとジュリエット』などいろいろ演じているようで、知らなかったことを公開しています。来年は『リア王』とのことなので、ぜひ見に行きたいと思います。


(1)ちなみに、ディズニーアニメアラジンにイアーゴという鳥が出てくる。あの鳥は敵の大臣の味方をしたり、アラジンの側についたりした。シェイクスピア作品はこんなところにも顔を出す。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

マクベス [近世ヨーロッパ]

世界史の授業は、今学期は明日で最後です。今日ルネサンスが終わり、本来ならば明日宗教改革を起こすところです。しかし、せっかくルネサンスということなので、明日はシェイクスピアに焦点を当てて授業を組み立てたいと思っています。

授業では『ロミオとジュリエット』の夜に二人が密会するシーンを新潮文庫版で読みました。台詞回しには生徒たちもびっくりしていたようです。特に「私はあなたの手袋になりたい」は衝撃が強かったようです。

『ロミオとジュリエット』の映画も、音楽も素敵なので候補にありましたが、四大悲劇ということで明日は『マクベス』を観ることにしました。何度も映画化されているらしいですが、今回観るのはオーソン・ウェルズ版です。新潮文庫で照らし合わせてみたところ、結構違いも見られたので、授業でも資料として文庫版プリントを配布する必要がありますです。

シェイクスピアの作品はどれをとっても名台詞の宝庫です。各社文庫(新潮、岩波、講談社古典新訳、ちくま・・・)で日本語訳が安く入手できますし、映画も白黒ですが500円シリーズがあります。そういったものを通して触れてみるのもよいでしょう。







マクベス (新潮文庫)

マクベス (新潮文庫)

  • 作者: シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1969/08
  • メディア: 文庫





ロミオとジュリエット [DVD]

ロミオとジュリエット [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
  • メディア: DVD



古の地図 [近世ヨーロッパ]

きょうの新聞に、興味深い記事が載っていた。

いまから500年前の、アメリカをはじめて載せたヨーロッパ製地図の改訂版が発見されたという(1)。

その頃はもう地球が丸いということが分かっていたので、そういった地図になっています。地球儀を分解したような地図で、組み立てると円形になるものです。輪郭に関しては、アフリカ大陸もかなり正確です。おそらく、喜望峰経由で大航海時代の船乗りたちがアフリカ沿岸を公開したからでしょう。逆に、アジアはちょっと微妙な輪郭になっているような気がします。

今回の記事で一番面白いことは、その地図がたまたま昔の本の間に挟まっていて、たまたま発見されたということです。かなり価値があるもののようなのに(別バージョンの地図は8000万円くらいの価値があるという)、思いがけないところからひょっこり出てきたのです。

ひょんなことから新しい発見があり、過去のことが分かってきて、新しい世界像が作られていく。面白いです。



(1)静岡新聞 7月5日朝刊

古典派音楽 [近世ヨーロッパ]

われわれは「クラシック」といいますが、まさにその古典派について今日は簡単にまとめます。伊藤乾『人生が深まる クラシック音楽入門』 幻冬社 2011によりますと、「古典」とは、19世紀に成立したドイツ帝国にとって古典となりうるもので、後の時代につけられた名称だそうです。世俗音楽が発展し、テーマの提示、展開、終結のソナタ形式が確立されたのがこの時代のようです。

代表的な人物は、ハイドン、モーツァルトベートーヴェンです。


ハイドン調べてみて面白かったのが「驚愕」という曲。CDも買ってみた。一説によると演奏中に寝ている婦人をびっくりさせるためのびっくりが含まれる曲。聖書をテーマにした歌曲(オラトリオ)の「天地創造」もある。

モーツァルト若きころ「神童」として売り出されるが、暮らしは貧しく、若くしてなくなった。実は今もCD でかけているのだが、「交響曲第40番」が好きだ。個人的には哀感のある音楽がいいと思う。

ベートーヴェン世界史がらみでいえば「英雄」という曲に注目。ナポレオンを題材にした曲だ。ただベートーヴェンはナポレオンが民衆の仲間というより皇帝となったことに対し、だいぶ否定的だったようである。

参考文献伊藤乾『人生が深まる クラシック音楽入門』 幻冬社 2011.

加藤浩子(監修)『ビジュアルで楽しむ クラシック名曲案内』 学研 2006.

野宮勲 『名曲鑑賞入門』 文研出版 1978.

バロック音楽 [近世ヨーロッパ]

夏休み音楽史を少しまとめる、といつかの記事で書いた気がします。今日はその第一部ということで、バロック音楽について簡単に書いてみます。あまり専門的なことは書けませんが。

「バロック音楽」17世紀から18世紀。主に、教会や宮廷などの依頼で作られた音楽が多い。その教会の音響などに応じて曲の作られ方が変わるようだ。よく響く教会なら、それを生かした曲となる。つまり、同じバロックでも国によって相違が見られる。代表的な作曲家は、バッハ、ヘンデル。

「バロック」とは、ゆがんだ真珠を意味するらしい。凝った装飾を特徴とする。もともとはそんな美術や建築に使われた用語が、後にその時代の音楽にも適用されるようになった。

「代表的な作曲家と曲」

バッハ「音楽の父」といわれる。聖書を題材にした「マタイ受難曲」(すばらしい!)や、授業で聞いた「トッカータとフーガ」などが知られる。オルガンの後者の曲はちょっと怖いくらいに迫力がある。礼拝曲が多い。

ヘンデル
なぜか「音楽の母」といわれる。本当に船上で演じられた「水上の音楽」(川の音響を計算して作ったらしい)や、キリストの生涯を題材にした「メサイア」(メシア・救世主のこと。ハレルヤコーラスが知られる)などが知られる。

もし聞いてみたい方は、youtubeで、これらの音楽名を入れて検索すれば聞くこともできます。

参考文献
伊藤乾『人生が深まる クラシック音楽入門』 幻冬社 2011.
社会状況と音楽のかかわりも書かれていて勉強になった。音楽を聴きたくなる本だ。

加藤浩子(監修)『ビジュアルで楽しむ クラシック名曲案内』 学研 2006.
絵を交えて曲と作者を紹介。

野宮勲 『名曲鑑賞入門』 文研出版 1978.
音楽上の用語も解説してあった。




人生が深まるクラシック音楽入門 (幻冬舎新書 い 16-1)

人生が深まるクラシック音楽入門 (幻冬舎新書 い 16-1)




レンブラント展 [近世ヨーロッパ]

今日の授業で、駆け足になったが「光と影の画家」レンブラントを紹介した。授業では雑誌を用いて、(例の掘り出し物です)「夜警」を紹介した。授業後ある生徒が展覧会があると教えてくれた。静岡県の美術館でということだったが、今調べてみたところ、愛知県の「名古屋市立美術館」だった。

そこで、6月25日から9月4日にかけて「レンブラント 光の探求/闇の誘惑版画と絵画 天才が極めた明暗表現」というタイトルで展覧会が行われるらしい。私だと1400円だが、高校生なら当日券で1000円だ、うらやましい。受験生の皆様にお勧めするのはこころ苦しいが、もしゆとりがあればいってみるのもいいだろう。ちなみに、この美術館には常設展もある。私の好きな、白が特徴的でその生涯のようにどこか孤独を感じさせるモーリス=ユトリロの作品もあった(多分今もあるだろう)。

ちょうど夏休みなので、いい機会だ。いってみようと思っている。ついでに名古屋で古本を探してこよう。絵葉書くらいは買ってくると思うので、夏休み明けの授業で鑑賞しよう。まだ先の話ではあるが。その前に30ページのテストを乗り越えてほしい。レンブラントも出る可能性がないとはいえないぞ。

参考までに展覧会のウェブページのアドレスを以下に示しておく。
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2011/rembrandt/

コギト・エルゴ・スム [近世ヨーロッパ]

現在17~18世紀ヨーロッパ文化史の授業プリントと資料を準備中である。この辺りは、ありし日に岩波文庫でよく読んだ分野なので、少し詳しく説明したいという誘惑に駆られてしまいそうだ。ただ、今年度からセンターは「倫理・政経」への趨勢があるので、倫理や政経の対策としてある程度詳しく扱ったとしても不当ではあるまい。
やはり文化史を学ぶ意味は、作品や思想にふれてみるというところにこそあると思うのです。

今回はいくつかの具体例や、名言、書物の一説の引用などを利用して、17~18世紀の哲学や思想を扱って生きたいと思っている。難しい内容になるだろうが、思想的な分野に興味を持って、いろいろと触発されて考えてくれれば幸いである。

音楽美術文学はやや駆け足になるかもしれないが、それでも画集やCDなどを使って、少しでも文化に触れられるようにしたい。

今日の「もう一回」言って下さい
「フェリペ、フェリペ、フェリペ・・・フェリペン・・フィリピン!」

名言で復習する近世ヨーロッパ [近世ヨーロッパ]

この時代には、名言がいくつか出てきましたね。それらの名言を思い出すことで、学習範囲を復習していきましょう。

「太陽の沈まぬ国」
フェリペ2世の時代、ポルトガルをも併合したスペインを表現した言葉です。あまりに広くなったので、「領土のどこかでは太陽が出ている」という意味と、「日の出の勢い」という意味の掛詞です。

「私は国家と結婚した」
独身を貫いたエリザベス1世の言葉。彼女の跡継ぎがいないせいでテューダー朝は断絶しますが、個人的にはかっこいい言葉だと思います。

「神聖ローマ帝国の死亡証明書」
三十年戦争の講和条約として結ばれたウエストファリア条約のあだ名。神聖ローマの領邦に主権を認めたため、事実上神聖ローマがばらばらになったことをあらわします。三十年戦争で、国土が荒れたことも大打撃でしたが。

「王は君臨すれども統治せず」
イギリスの王を表現した言葉。国王はいるが、実際に政治を動かすのは議会である、ということ。さかのぼれば、イギリス議会はシモン=ド=モンフォールの時代から習い始めましたね。

「朕は国家なり」
フランスはブルボン朝、ルイ14世(太陽王)の言葉。まさに絶対主義にふさわしいひびき。

こうやって見ると、いろいろありますね~。ぜひ復習しておいてください。

今日の問答法
「アン女王の好きな飲み物は何でしょう」
「みっくすじゅーす」 (なんとなくそれっぽいところがいい)

正解は、ブランデーらしいです。
近世ヨーロッパ ブログトップ